りんごの収穫に向けて

「サンつがる」の出荷がスタートしました!

2020.09.02

9月1日。
いよいよ、今年の「サンつがる」出荷初日を迎えました。
昨年の台風被害を乗り越えて無事にこの日を迎えられたのは、支えてくださった多くの皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます。

浸水で壊れてしまった選果機や冷蔵施設も夏の間に新調し、準備万端。
りんごを詰める段ボール箱や緩衝材などの梱包資材も台風ですべて水に浸かってしまったので、すべて新しく買い直しました。


もろもろ準備が整い、「これで無事に出荷できる」と思うと……やはり力が湧いてきます。
そして今日、いよいよ出荷スタートです。

りんごは、品種によって収穫・出荷時期が違います。
当園のりんごのトップバッターは、この「サンつがる」という早生品種。
9月から出荷が始まり、おおむね11月ごろまで続きます。

果肉は柔らかめで、果汁が多くジューシーなのが特徴。
酸味もありますがあまり強くないので、バランスが取れた甘さが魅力です。

「サンつがるは『つがる』とは違うんですか?」と聞かれることも多いのですが、
つがる品種のなかで果実に袋を被せずに育てたものが「サンつがる」と呼ばれています。

従来は色づきを良くするため実に袋を被せる「有袋栽培」が広く行われてきましたが、袋がなくてもある程度色がつく品種が増えたこと、そして袋を被せず育てた方が太陽の光をたっぷり浴びて甘みが強くなることから、袋をかけない「サンつがる」が人気になったのです。


木になっている時から柔らかくなりやすいため管理がやや難しい品種なのですが、毎年最初に届くからこそ、秋の訪れを告げる特別な存在。
心待ちにしてくださっているファンのお客様も多いのです。

選果したりんごを箱詰めして、全国のお客様のもとへ。
浸水で大変な状態だった選果場がここまで復旧し、例年と同じように全国の皆さまのもとへりんごをお届けできると思うと、やはり感慨深いですね。

畑では、これから出荷予定の「シナノドルチェ」や「シナノゴールド」が色づき始めています。


真っ赤な色のシナノドルチェは、りんごらしいキリッとした甘酸っぱさとパリッとした食感が持ち味です。

黄金色のシナノゴールドは、長野県生まれのオリジナル品種。
シャキッとした歯触りで、甘みの中にしっかりした酸味があります。
長野「りんご三兄弟®」の一つとしても有名ですね。

これから冬にかけて、色々なりんごが登場します。